看護師のイメージと実際の現場の剥離

看護師、と聞くと何をイメージするでしょうか。
白衣の天使やナース、なんて言葉は古いもので、現在はその言葉は使われません。一見華やかでおしとやか…なんてイメージが抱かれがちな職業ですが、その実やっていることはかなり過酷できびしいものです。
体力勝負な仕事ですし、強い忍耐を何度も求められます。ですから最近の男性看護師が増えているのは仕事内容からすれば当然のことなのかもしれません。
仕事内容により、看護rooなどの転職サイトを利用してより良い環境に移ろうとする人は多いです。


清純なイメージを持たれている看護師

看護師といえば、白いナース服に身を包んだ純白の存在。そう思われていることが多いです。
しかし医療行為は血や目を反らしたくなるものを目にする機会ばかり。
とても清い、白いと言える仕事ばかりではありません。そのような、人が嫌悪するものにも接していく必要があるのが看護師という仕事です。
綺麗なものの裏には必ず汚いものがあります。万物に共通していることかもしれませんが、私たちは普段生活していると汚いものは綺麗なものに隠されています。見たくないものには、臭いものにはふたをして、なるべく遠ざけようとします。
わたしたちは見たいものだけを見て生きていきたいのです。そして、聞きたいことだけを耳に入れたいと思っています。見たくないものは確かに見たくありません。
でも看護師は積極的に人の汚いところ、知りたくない部分に触れることで人の病気やけがに向き合い、体を癒そうとする職業です。そんな、人の汚点と向き合う姿勢を取り出せば確かに「白衣の天使」だといえるでしょう。


人の悲鳴に耳を傾ける仕事

人は、特に死に直面したとき、生命の危機に瀕した際には悲鳴が出るものです。たとえ、声をあげられる状態でなかったとしても声なき声をあげて苦しむでしょう。
その声と真正面から向き合って対処しようとするのも看護師の仕事です。人の苦しんだ声は聞いている側も苦しくなるものです。たとえ、その苦しみの声が理不尽なものでも、どんな声にも気を病まず対処できるでしょうか。それができるのが看護師という仕事で、しなくてはいけないも看護師です。
きっとそういうものにも慣れていくのでしょう。人間の大きな美徳の一つが辛い状況にもいずれ慣れてしまうということです。人間の苦しんでいる姿を見ること、そして中には死に至ってしまう人にも慣れてしまうのかもしれません。
そう考えると、看護師の仕事の途方も無さが伺い知れます。